セクシャルマイノリティの人権問題
LGBT
L(Lesbian)レズビアン。女性同性愛者。
G(Gay)ゲイ。男性同性愛者。ホモと呼ばれた時期もあった。
B(Bisexual)バイセクシュアル。両性愛者。
T(Transsexual)トランスセクシュアル。(Transgender)トランスジェンダー。自身の身体的性と心の性が一致しない人。
Q (Questioning)クエスチョニング。セクシュアリティのアイデンティティについて未確定の人。X(X-gender)とも。(Queer)クィア。性的に普通でない人。
I(intersex)インターセックス(半陰陽)。生まれながらに男でも女でもない性別の人(性分化疾患)。XXY(クラインフェルター症候群)、あるいはXO/XY、XO/XXなど複数の染色体が混在する(モザイク型遺伝子)場合もある。さらに、染色体がXXでありながら、胎児の時の性分化異常で外性器が男性型である(女性仮性半陰陽)、その逆の男性仮性半陰陽などもある。これらの人たちは、これまでは、出生時に、医師の判断で、男性か、女性か、どちらかに判定され、外性器を整形。出生時の判定の性に合わせるよう社会的規範を求められたため、現在、新たな問題として浮上している。
T (Two-spirit)トゥー・スピリット。二つの性別を行き来する人々。
A(asexual)アセクシュアル。無性愛。(ally)アライ。支援者。
TS(transsexual)トランスセクシュアル 。性別に違和感をもち、性別適合手術などによって身体を変えることを望む人。
TG(transgender)トランスジェンダー。身体や心の性別に違和感・不一致感をもち、身体の性別とは異なる性別を生きる人たちの総称。
TV(transvestite)トランスヴェスタイト。異性装者。外見や服装、性表現を身体の性別とは別の性別に求める人たち。
MTF 男性から女性になった人。またはなろうとしている人の総称。
FTM 女性から男性になった人。またはなろうとしている人の総称。
性の定義
① 生物学的性(sex)
② 性自認(gender identity)
③ 社会的性(gender)
④ 性的指向(sexual orientation)
性同一性障害(Gender Identity Disorder, GID)出生時に割り当てられた性別とは異なる性の自己意識(Gender identity、性同一性)を持つために、自らの身体的性別に持続的な違和感を持ち、自己意識に一致する性別を求め、時には身体的性別を己れの性別の自己意識に近づけるために医療を望むことさえある状態をいう医学的な疾患名。
「ニューハーフ」とは、身体的には男性であることを明示した上で女性性を体現し接客業や芸能業などに従事する者をいうある種の職業名であり、疾患名である性同一性障害と同義ではない。かつては女装して接客する「ゲイボーイ」という呼称があったが、現在では男性同性愛者を示すように変化している。
「おかま」とは「肛門」の別名で、転じて男性同性愛者を指すものとなった俗語である。また、本来この言葉は性的な意味合い(肛門による性行為の意)があり「男娼」とも書かれる。「おなべ」は女性器転じて女性同性愛者を示す。いずれも、同性愛者に対する侮蔑の意図を含むため、もとより他者への呼称に使われるべきものとは言えない。
LGBTという言葉や概念については様々な意見があるが、2006年7月に開催された「第1回ワールドアウトゲームズ」にて採択された「モントリオール宣言」以降、国際連合をはじめとした国際機関において性的指向や性同一性にまつわる人権問題を扱う公文書においてもこの言葉は用いられている。
電通総研が2015年(平成27年)に行ったLGBT調査によると、LGBT層に該当する人は7.6%であった。「身体の性別」「心の性別」「好きになる相手・恋愛対象の相手の性別」の3つの組み合わせで分類し、ストレート(異性愛者で、身体と心の性別が一致している人)を除いた総数。2018年の調査では8.9%に増加している。これまで隠してきた人が表に出てきたためと思われ、実数はもっと多くなる可能性がある。
日本の伝統的な民族宗教である神道や、日本における仏教(日本の仏教)、儒教などは、同性愛や異性装を明示的に禁止しておらず、日本の歴史においてそれらは肯定的なものと捉えられていた。日本では、古来から、稚児をはじめとする男色の歴史があり、汪戸時代には、陰間茶屋に見られる。また、平安時代の「とりかえばや物語」にみられる異性装の記録もある。歌舞伎の「女形」も女装である。
インドでは、ヒンズー教で、ヒジュラという存在が認められている。男でも女でもない中性の存在で、しばしば神の使いとされている。女装し神事を行うのが通例である。
変成男子
法華経提婆達多品
女性が男性になって成仏することが書かれている。かつては女性蔑視として、女性運動家などから攻撃された部分。
性転換を認めることを書いていると解釈。
不淫戒
僧侶は異性とセックスしてはいけないという戒律。もちろん妻帯も不可。諸外国では守られている。日本では親鸞聖人が妻帯をしたことから浄土真宗だけは認めていたが、明治以降他の宗派でも黙認されている。
このため外国人僧侶からは日本は仏教国でないという批判もある。
同性愛については想定外であるために戒律に記されていない。
女人禁制の山にあって、隠れて行われてきた可能性は高い。
憲法第二十四条
婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
関係の歴史
1952年、デンマークで初の性転換手術が行われた。このころから、欧米では、性同一性障害を病気ととらえ、治療の対象として、主として精神医学の分野で研究が進められた。
1964年(昭和39年)、日本で性転換手術が行われた例があるが、施術した産婦人科医が優性保護法違反で起訴され、有罪判決が出たことから、長くやみの中に葬られてきた。
1971年(昭和46年)、 東郷健が同性愛者であることを公言して参院選に初立候補。ゲイ雑誌「薔薇族」創刊。
1973年(昭和48年)、カルーセル麻紀が、モロッコに渡り、性転換手術を受けた。
1979年(昭和54年)、東郷健が「雑民党」の前身の「雑民の会」を設立。
1998年(平成10年)10月、埼玉医科大学が 、日本国内初の公式な性別再判定手術(SRS、sexual reassignment surgery)を行った。
2000年(平成12年)、藤野千夜が『夏の約束』で第122回芥川賞受賞。
2001年10月−2002年3月、ドラマ『3年B組金八先生』第6シリーズにおいて、主人公の一人に性同一性障害を抱える者として描かれた。
2002年(平成14年)、FTMの競艇選手、安藤大将が、選手登録を女子から男子に変更することが、全国モーターボート協会から認められる。
2003年(平成15年) 、上川あやがMTFトランスジェンダーであることを公表のうえ、世田谷区議会議員選挙に当選。日本で初めてLGBTであることを公表した地方議員が誕生。
2004年(平成16年)7月、「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」施行。
2007年(平成19年)、NHK紅白歌合戦において、性同一性障害を抱える歌手・中村中が、戸籍上の性別の記載は男性であったが、女性陣の紅組として出場した。
2013年(平成25年)、 尾辻かな子が参議院議員に繰り上げ当選。日本で初めてLGBTを公表した国会議員が誕生。
2015年(平成27年)4月、東京都渋谷区で「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」が、施行された。同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める「パートナーシップ証明書」を発行。以降、東京都世田谷区、兵庫県宝塚市など同様の条例を制定する自治体が相次ぐ。
2018年(平成30年)、お茶の水大学が性的違和のある男子生徒の受け入れを表明。千葉県の公立中学で男女にかかわらずズボンもスカートも選べる制服を制定。
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